石ころの旅

ぼんごれ

石ころの旅。
大雨が原因の土砂崩れや火山の噴火で火砕流が発生する。宇宙から隕石が落ちてきて、
地球に落下する。地面が隆起して大きな岩が地表に現れる。
始めは大きな岩の塊で、石の粒がみんなとくっついてて一緒になってる。
けど、雨の浸食や岩のくぼみに落ちた種が岩を少しずつ割っていく。
石の粒同士がお互いの手を握り締めているところに、岩を割る因子がその手を切り離す。
切り離された石の粒は皆から離れ、転がり続ける。ワー!タスケテー!
その途中も転がる衝撃で一人、また一人と離れていく。オレハモウダメダー。
川を流れていく間に尖っていた岩が少しずつ小さくなり、角が取れていく。
川の中流まで来た。まだ繋がってる同期の岩はかなり少なくなってきた。
それでもまだ大丈夫。手を取り合って頑張っていける。
雨が降って川の流れが変わったりする。ずーっとそこにみんなで居たいけど、
そろそろ移動する時が来た。上流で大雨が降ったらしい。また少しずつ同期が
少なくなっていく。岩も欠けたり丸まったりしていく。ウワー、ヤメロー#!
そうしていくうちに、人間が大勢住む居住区までやって来た。
石たちにとってこれからが勝負だ。先輩石たちは人間の子供に拾われて、
蹴っ飛ばされながら強制的に移動している。センパ~イ#!クソ、人間メ#!
またある者は人間の大人に拾われて、水面を跳ねながら移動していく。
その瞬間、水中にドボン!センパ~イ#!!クッソ#先輩ハ水ガ苦手ナノニ#
人間の身勝手な行動で、先輩たちがあのような目に合っている。クッソ、クッソーッ。
俺たちだけは山に帰るんだ!何としてでも山に帰ろう!オー!

一致団結して頑張る小さな岩。人間に負けず、何としてでも山に帰らなければならない。
自分達が生まれた場所だから。そこへみんなで帰ろう。
それでも少しずつ欠けては丸まることを繰り返していく。ナニヲスル!ヤメロー
濁流に飲み込まれながら、主人公の石の粒は意識を失っていた。・・・・・・・
晴れた朝、ふと気づくと同期の仲間は去っていた。ココハドコナンダ?ナカマハ?
一人になった主人公はあたりを見回す。塩辛くない。どうやらまだ海には出ていないようだ。
仲間ヲ探ソウ!ミンナヲ助ケナイト!
「オーイ」その時、かすかに声がした。ナニ?ドコカラダ?仲間ガイルノカ!
また聞こえる。「オーイ!コッチダー!」主人公は声のする方向を振り返る。
「オーイ!マタ会エタナーw 怪我ハ無イカー」
主人公は水流を避けて声のする方向へ移動した。
そこには同期の仲間が沢山いた。砂粒になってる者や小さい岩の塊を維持してる者、
色んなヤツラがそこにはいた。「オ前ラ!」仲の良かった同期がこういった。
「まだ川に残っているのは俺たちだけだ。他の皆は海に流されちまった」
そうなのか。それでも山に帰るんだ。みんなで山に帰ろう。
砂粒になった同期がこう言った。「俺ハモウムリダ。帰リタイケド、モウ帰レナイヨ」
別の石がこういった「俺タチココデ暮ラスンダ。モウ山ニハ帰ラナイヨ」
みんなそうなのか!山に帰らないのか#!皆で一緒に居ようつったのは嘘なのか#!!
大きめの岩がこう言った。「ソウジャナイ。人間ニ拾ワレタ先輩タチモ、イツカハココニ帰ッテクル。
車ニ踏マレ、粉々ニナッテモ、雨ガ降レバ水路を通ッテ川ニ流レテクル。
ダカラ俺タチハ、ココデ待ツコトニシタンダ。ココニイレバ、イツカハ先輩タチトモ会エルカラサ」
さらに続けてこう言った。
「ソレニ、山へ帰ルニハ何千年何万年ト待タネバナラナイ。
山へ帰ルニハ、ココガ山ニナルマデ待タナケレバナラナインダ。気長ニ待テバ山ニ帰レルヨ」
そうなのか。皆も同じ考えなのか?「ウン、ソウダヨ」「一緒ニ待トウヨ」
「トランプデモシテ暮ラソウヨ」「キミモイテクレタ方ガ楽シクナルヨ」「ミンナデ一緒ニ暮ラソウヨ」
小さな砂粒の爺さんは言った。「海ニ流サレタ者タチモ、時ガ来タラ山ニナルジャロ」
主人公は少し考えてからこう言った。「ソウナノカ。ソレジャ、俺モイテイインダナ・・・」
こうしてしばらく皆で仲良く暮らしていたところ、悪い川砂採集業者が来て、根こそぎ全部
石も岩も砂も何もかも持ち去り、高速道路建設現場の資材として山に連れて来られましたとさ。
ヒャッホーウ!

日本の石ころ標本箱: 川原・海辺・山の石ころ採集ポイント
日本の石ころ標本箱: 川原・海辺・山の石ころ採集ポイント
思いつきで書いたこの企画。楽しんでいただけましたでしょうか。
本命のRPGの話はねー、長くなるから、他の話も見たいという方も楽しめるように
思いつきで一気に書いてしまいました。石は奥深いです。
黒曜石ってどんな石なんだろう。隕石ってどんな成分でできてるのか。
探索のはやぶさが持ち帰った石粒って、どんな感じなんだろう。
海岸で拾える石の中に、たまーに凄く綺麗な石てあるよね。そんな石の物語が好き。
それと、誰もが子供のころに遊んだ水切りに適した石ってあるんだ。平たくて丸い石。
あとは書道の硯(すずり)に適した石てのもあるんだ。必ず一方向に割れる石。
面白いよ。ユーチューブにあるよ。硯職人の動画。面白いんだ。どうやってできたんだろう。
マグマの中じゃ解けちゃうから、マグマと土とか岩の境界線に珍しい石が出来るんだ。
マイクラで溶岩源に水をかけると黒曜石になるんだよね。あーいうのも面白い。
自分がいる場所の直下にはどんな石が眠ってるんだろう。直下掘りしたくな・・らないよw。
実に奥深い。そういう石の謎や薀蓄も載ってる本です。俺は面白い本だと思うぜ!
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Posted byぼんごれ

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